人生の中で道に迷うことは何度もあります。特にコロナ禍で今後の自分の人生の方向性に迷われている方は多いのではないでしょうか?
心理学では、人間が人生の中で衝撃的な別れを体験するとき(死別や生別)数ヶ月〜数年かけて「悲嘆のプロセス」を経て新しい人生の方向性を見つけていくと言われております。
死別や生別・別離(家族・親族、配偶者、パートナー、子ども、ペット、友人など)
災害、事故、病気・死の宣告(自分や身近な人、大事な人も含む)キャリア(失職、転職、転勤など)、引っ越し、留学、家や所有物の紛失 など
ここでは「アルフォンス・デーケンの悲嘆の12段階モデル」の中の6段階目である「罪意識」についてご説明していきます。
立ち直るまでの期間には個人差があり、必ずしもこのプロセス通り順番に進むとは限りませんし、全てのプロセスを体験するとも限りません。
また、専門家に頼ってグリーフケアを行う場合もあれば、ある程度であれば個人で行うことも可能です。
ですが無理をしてご自身だけで癒そうとすると症状が悪化してしまう場合も考えられますので、遠慮なく専門家を頼ることも大切です。
(初めて心理カウンセリングを受けられる場合は、公認心理師・臨床心理士のカウンセリングがおすすめです)

アルフォンス・デーケンの悲嘆の12段階モデル
アルフォンス・デーケンは、ドイツ出身の哲学者です。
彼は「死生学」の専門家であり、「死への準備教育」の必要性を唱えました。
彼の提唱した悲嘆の12段階モデルは、主に大切な人との突然の死別に対する心の回復プロセスを示しています。
このモデルは、他の突然の喪失にも応用可能です。
罪意識の段階
デーケンの悲嘆の12段階モデルの中で、6段階目に位置するのが「罪意識」です。
この段階は、喪失を経験した人が過去の行動や言動について後悔し、自分を責める段階です。
罪意識の特徴
後悔と自己批判 :
喪失を経験した人は、「もっとこうしてあげればよかった」「あの時こうしていれば」といった後悔の念に駆られます。
これにより、自分を責める気持ちが強くなります。
過去の行動の再評価 :
喪失を経験した人は、過去の行動や言動を振り返り、それが故人に対してどのような影響を与えたかを考えます。
この過程で、自分の行動が不十分だったと感じることが多いです。
自己責任感の増大 :
喪失を経験した人は、故人の死や喪失に対して自分が何らかの責任を負っていると感じることがあります。
これは、特に突然の死別や事故の場合に顕著です。
罪意識の心理的影響
罪意識は、喪失を経験した人に対して深刻な心理的影響を与えることがあります。以下にその影響を示します。
うつ症状 :
罪意識が強くなると、喪失を経験した人はうつ症状を呈することがあります。
これは、自己批判や後悔の念が強くなることで、気分が落ち込み、日常生活に支障をきたすことがあります。
引きこもり :
罪意識が強くなると、喪失を経験した人は他人との関わりを避けるようになります。
これは、自分を責める気持ちが強くなり、他人と接することが苦痛になるためです。
自殺の危険性 :
罪意識が極端に強くなると、喪失を経験した人は自殺を考えることがあります。
これは、自分を責める気持ちが強くなり、生きることに対する希望を失うためです。

おかしいと感じたらなるべく早くカウンセリングを受けましょう。公認心理師や臨床心理士のカウンセリングがおすすめです。
罪意識の克服方法
罪意識を克服するためには、以下のような方法が有効です。
自己受容 :
喪失を経験した人が自分を受け入れることが重要です。
これは、自分の過去の行動や言動を否定するのではなく、それを受け入れ、前向きに考えることです。
専門家のサポート :
心理カウンセラーやセラピストのサポートを受けることが有効です。
専門家のサポートを受けることで、罪意識を軽減し、心の回復を促進することができます。
グリーフケア :
グリーフケアは、喪失を経験した人が悲しみを乗り越えるためのサポートを提供します。
これは、喪失を経験した人が自分の感情を表現し、共有する場を提供することです。
まとめ
アルフォンス・デーケンの悲嘆の12段階モデルの「罪意識」は、喪失を経験した人が過去の行動や言動について後悔し、自分を責める段階です。
この段階は、喪失を経験した人に対して深刻な心理的影響を与えることがありますが、自己受容や専門家のサポート、グリーフケアを通じて克服することが可能です。