立ち直り(悲嘆のモデルの最終段階)

しな

私、仕事辞めてから次何するか迷ってばっかりだったけど…。
ようやくやりたいことが見つかってきたかも!

ダッチ

よかったねえ。「立ち直り」の段階に入ったね?

人生の中で道に迷うことは何度もあります。特にコロナ禍で今後の自分の人生の方向性に迷われている方は多いのではないでしょうか?

心理学では、人間が人生の中で衝撃的な別れを体験するとき(死別や生別)数ヶ月〜数年かけて「悲嘆のプロセス」を経て新しい人生の方向性を見つけていくと言われております。

死別や生別・別離(家族・親族、配偶者、パートナー、子ども、ペット、友人など)

災害、事故、病気・死の宣告(自分や身近な人、大事な人も含む)キャリア(失職、転職、転勤など)、引っ越し、留学家や所有物の紛失 など

ここでは「アルフォンス・デーケンの悲嘆の12段階モデル」の中の最終段階である「立ち直り」についてご説明していきます。

立ち直るまでの期間には個人差があり、必ずしもこのプロセス通り順番に進むとは限りませんし、全てのプロセスを体験するとも限りません。

また、専門家に頼ってグリーフケアを行う場合もあれば、ある程度であれば個人で行うことも可能です。

ですが無理をしてご自身だけで癒そうとすると症状が悪化してしまう場合も考えられますので、遠慮なく専門家を頼ることも大切です。

(初めて心理カウンセリングを受けられる場合は、公認心理師・臨床心理士のカウンセリングがおすすめです)

目次

12. 立ち直りの段階ー新しいアイデンティティの誕生

立ち直りの段階とは、悲嘆のプロセスの最終段階(「アルフォンス・デーケンの悲嘆の12段階モデル」)であり、個人が新しいアイデンティティを形成し、再び前向きに生きることができるようになる段階です。

この段階は、単に悲しみを乗り越えるだけでなく、失ったものを受け入れ、新たな人生の意味や目的を見つけることを意味します。

1. 新しいアイデンティティの形成

立ち直りの段階では、個人は失ったものを受け入れ、それに基づいて新しいアイデンティティを形成します。

これは、過去の自分に戻るのではなく、悲しみを経験したことで得た新たな視点や価値観を取り入れた新しい自分を見つけるプロセスです。

例えば、愛する人を失ったことで、他者への共感や支援の重要性を再認識し、それを新しいアイデンティティの一部とすることがあります。

2. 新しい目標の設定

この段階では、個人は新しい目標や夢を設定し、それに向かって進むことができるようになります。

失ったものに対する悲しみを乗り越え、新たな人生の目的を見つけることで、再び前向きに生きる力を得ることができます。

例えば、故人の思い出を大切にしながら、その人の遺志を継いで社会貢献活動に取り組むことなどが考えられます。

3. 人間関係の再構築

立ち直りの段階では、新しい人間関係を築くことも重要です。

悲しみを共有し、支え合うことで、新たな絆を形成することができます。

また、過去の人間関係を見直し、より健全で支え合える関係を築くこともこの段階の一部です。

例えば、同じような経験を持つ人々との交流を通じて、互いに支え合うコミュニティを形成することが考えられます。

しな

私はコロナ禍からの4年間、毎日SNS上でその時々で学んでいたことを発信していましたが、今後は新しい人々との交流をしたいと考えブログを立ち上げることにしました。

4. 自己成長と成熟

悲嘆のプロセスを経て、個人は自己成長と成熟を遂げることができます。

悲しみを乗り越えることで、より強く、より成熟した人格を形成することができます。

これは、困難な状況に対処する能力や、他者への共感力の向上など、さまざまな形で現れます。

例えば、悲しみを乗り越えた経験を通じて、他者の悲しみに寄り添う力が強化されることがあります。

5. ユーモアと笑いの再発見

立ち直りの段階では、再びユーモアや笑いを楽しむことができるようになります。

悲しみの中でも、笑いやユーモアを見つけることで、心の軽さを取り戻すことができます。

これは、悲しみを完全に忘れることではなく、悲しみと共に生きる方法を見つけることを意味します。

例えば、故人との楽しい思い出を振り返りながら、その思い出に笑顔を見つけることができるようになります。

6. 新しいライフスタイルの確立

立ち直りの段階では、新しいライフスタイルを確立することも重要です。

これは、失ったものに対する新たな視点を持ち、それに基づいて日常生活を再構築することを意味します。

例えば、故人との思い出を大切にしながら、新しい趣味や活動を見つけることで、日常生活に新たな意味を見つけることができます。

7. 社会的な役割の再評価

立ち直りの段階では、個人は自分の社会的な役割を再評価し、新たな役割を見つけることができます。

これは、悲しみを乗り越えた経験を活かして、他者に対する支援や貢献を行うことを意味します。

例えば、悲しみを経験した人々を支援するボランティア活動に参加することで、自分の経験を他者のために活かすことができます。

8. 精神的な成長と平和

立ち直りの段階では、個人は精神的な成長を遂げ、内面的な平和を見つけることができます。

これは、悲しみを乗り越えることで得られる内面的な強さや、自己理解の深まりを意味します。

例えば、瞑想や自己反省を通じて、内面的な平和を見つけることができるようになります。

しな

コロナ禍を体験してからというものスピリチュアルなどにご興味を持つ方が増えたのではないでしょうか?
私も東京に住んでいた頃はスピリチュアルには全く興味がなかったのですが、地元に引っ越して時間ができてから色々学ぶ機会に恵まれました。

9. 新しい価値観の形成

立ち直りの段階では、個人は新しい価値観を形成し、それに基づいて生きることができます。

これは、悲しみを経験したことで得られる新たな視点や、人生の意味に対する理解の深まりを意味します。

例えば、物質的なものよりも、人間関係や精神的な充実を重視する価値観を持つことが考えられます。

ここまで来るとスピリチュアルの学びもかなり進んでおり、たとえ何かを犠牲にしながらお金をひたすら稼いだり、物を所有したとしても幸せになれるとは限らないと気づいてきます。

特に日本は世界的に見ても災害が多い国です。(断層や火山が集中している国ですね)

なので他の先進国で言われている成功者の真似をして、仕事を頑張ってお金を稼ぎ、高額な家や車、ブランド品などを必要以上に買い揃えたとしても、大災害がくればそれらはあまり役に立ちません。

また、人があの世に向かうときには物質的なものは何ひとつ持ってはいけません。

物質的なものを求めることが悪いというわけではありません。

ですが、物質的なものと同じくらい精神的なことも大事だということですね。

しな

ですが物質的なことに興味を持つことが悪いというわけではありません。生きていくには最低限の物質やお金が必要です。
執着しすぎると辛くなることもあるので適度なバランスが大事ですね。
日本人ならではの幸せの見直しが必要になってくると私は思います。

10. 自己受容と自己肯定

立ち直りの段階では、個人は自己受容と自己肯定を行うことができます。

これは、悲しみを経験した自分を受け入れ、その経験を肯定的に捉えることを意味します。

例えば、悲しみを乗り越えた自分を誇りに思い、その経験を通じて得られた成長を認識することができます。

11. 新しい人生の章の始まり

立ち直りの段階では、新しい人生の章が始まります。これは、過去の悲しみを乗り越え、新たな人生の目標や夢を追求することを意味します。

例えば、新しいキャリアや学びの機会を追求することで、新たな人生の章を開くことができます。

しな

私の場合、まずはダッチとの暮らしをもっと素敵にするために色々学び始めました。
ゆくゆくは自分で事業を立ち上げて自身の体験を元にオンラインや対面でのお仕事にしていくのが夢です♪

この数年で私が体験したことが、皆さまのお役に立てれば私も幸せだなぁと思います♪

12. 継続的な成長と発展

立ち直りの段階では、個人は継続的な成長と発展を遂げることができます。

これは、悲しみを乗り越えた経験を活かして、常に自己成長を追求し続けることを意味します。

例えば、新しいスキルや知識を学び続けることで、自己成長を続けることができます。

しな

人生は学びの連続ですね!

まとめ

このように、立ち直りの段階は、悲しみを乗り越えた後の新たな人生の始まりを意味します。

個々の経験や状況によって異なるものの、共通して言えるのは、悲しみを経験したことで得られる新たな視点や価値観を活かして、より豊かな人生を築くことができるということです。

しな

私もまだまだ道の途中ですが、新しい人生を楽しく過ごしていこうと思います♪

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