きょうだい児とは

しな

私には3歳下の妹がいます。
彼女は重度の知的障がい(自閉症スペクトラム)を持っています。
現在は施設で暮らしていますが、私が18歳になるまでは一緒に暮らしていました。
私のようにきょうだいに障がい者がいる立場の方を「きょうだい児」といいます。

きょうだい児とは

きょうだい児とは、病気や障がいを持つ兄弟姉妹を持つ子どもを指します。彼らは、兄弟姉妹のケアやサポートを日常的に行うことが多く、そのために独特の心理的・社会的な課題を抱えることがあります。

また、両親の死後に障がい者の兄弟姉妹とどう向き合えばいいのかお悩みの方はこちらの「障害者グループホームラボ」さんの記事をご参考にされるといいかもしれません。

出典:障害者グループホームラボ【障害者の兄弟を親の死後に見捨てる?面倒を解決する親亡き後の対策】

しな

基本的にきょうだい児には障がい者の兄弟姉妹を扶養する義務はありませんし、国から補助が出るため金銭面での補助もする必要はありません。
私には私の、妹には妹の人生があります。
両親の死後は、妹は施設で暮らしていきます。

目次

きょうだい児の特徴

きょうだい児(障がいを持つ兄弟姉妹を持つ人々)は、特有の性格傾向や心理的特徴を持つことが多いです。以下に、きょうだい児の性格の傾向について詳しく説明します。

1. 責任感が強い

きょうだい児は、幼少期から障がいを持つ兄弟姉妹の世話をすることが多いため、責任感が非常に強い傾向があります。彼らは、自分が家族の一員として重要な役割を果たしていると感じることが多く、そのために自己犠牲を厭わないことが多いです。

2. 共感能力が高い

きょうだい児は、他人の感情や状況に対して非常に敏感であり、共感能力が高いことが多いです。これは、障がいを持つ兄弟姉妹の気持ちやニーズを理解し、サポートする経験から培われるものです。

3. 自己肯定感の低さ

きょうだい児は、自己肯定感が低いことが多いです。これは、親が障がいを持つ兄弟姉妹に多くの注意を向けるため、自分が十分に評価されていないと感じることが原因です。また、自己犠牲的な行動が多いため、自分の価値を見失いやすいです。

4. ストレス耐性が高い

きょうだい児は、幼少期から多くのストレスを経験しているため、ストレス耐性が高いことが多いです。彼らは、困難な状況でも冷静に対処する能力を持っています。

5. 独立心が強い

きょうだい児は、独立心が強いことが多いです。これは、親が障がいを持つ兄弟姉妹に多くの時間とエネルギーを費やすため、自分自身で問題を解決する必要があるからです。

6. 社会的スキルの発達

きょうだい児は、社会的スキルが発達していることが多いです。彼らは、家族内での役割を果たすために、コミュニケーション能力や協力する能力を自然と身につけることが多いです。

7. 完璧主義

きょうだい児は、完璧主義の傾向が強いことが多いです。彼らは、自分が家族にとって重要な存在であることを証明するために、高い目標を設定し、それを達成しようと努力します。

8. 孤独感

きょうだい児は、孤独感を感じることが多いです。これは、親が障がいを持つ兄弟姉妹に多くの時間を費やすため、自分が十分に愛されていないと感じることが原因です。

9. 自己表現の難しさ

きょうだい児は、自分の感情や考えを表現することが難しいと感じることが多いです。彼らは、家族の中での役割を果たすために、自分の感情を抑えることが多いため、自己表現が苦手になることがあります。

10. 高い共感性とサポート意識

きょうだい児は、他人に対する共感性が高く、サポート意識が強いことが多いです。彼らは、障がいを持つ兄弟姉妹をサポートする経験から、他人に対しても同様の態度を持つことが多いです。

きょうだい児の性格の傾向は、個々の経験や環境によって異なりますが、共通しているのは、障がいを持つ兄弟姉妹の存在が彼らの人生に大きな影響を与えているという点です。

きょうだい児の恋愛・結婚観

きょうだい児(障がいを持つ兄弟姉妹を持つ人々)は、恋愛・結婚や出産に対して特有の視点や悩みを持つことが多いです。以下に、きょうだい児の結婚観と出産観について詳しく説明します。

結婚へのハードル

きょうだい児は、結婚に対して高いハードルを感じることがあります。これは、障がいを持つ兄弟姉妹の存在が結婚生活にどのように影響するかを心配するためです。

例えば、結婚相手が障がいを持つ兄弟姉妹を受け入れるかどうか、将来的に兄弟姉妹の世話をどうするかなどの問題が挙げられます。

結婚願望の変化

子どもの頃から結婚に対する願望が強かった人もいれば、逆に結婚に対して消極的な人もいます。

結婚願望が強い人は、結婚相手に対して障がいを持つ兄弟姉妹の存在をどのように伝えるか、またその理解を得るために努力することが多いです。

結婚生活の現実

結婚後も、きょうだい児は兄弟姉妹の世話やサポートを続けることが多く、そのために結婚生活においても特有のストレスやプレッシャーを感じることがあります。

しかし、結婚相手が理解し協力的である場合、きょうだい児は結婚生活をより充実させることができます。

しな

私は昔、12年近く事実婚をしていました。婚姻届を出さないので法律的な縛りのない結婚でした。
残念ながら当時のパートナーとはお別れしてしまいましたが、結婚生活を体験できたことに後悔はしていません。

日本ではまだまだ少数派ですが、フランスでは婚姻届を出す結婚よりも事実婚のほうがメジャーであったりします。

パートナーがどうしても結婚したいと言われる方であればしょうがないですが、相談してみてまずは事実婚から始めてみるのもいいかもしれませんね。

きょうだい児の出産観

出産への不安

きょうだい児は、自分の子どもが障がいを持って生まれる可能性について不安を感じることがあります。

このため、遺伝カウンセリングや遺伝子検査を受けることを検討する人もいます。

親としての責任感

きょうだい児は、障がいを持つ兄弟姉妹の世話をしてきた経験から、親としての責任感が強いことが多いです。

そのため、自分の子どもに対しても非常に献身的であり、子どもの成長や発達に対して高い関心を持つことが多いです。

出産後のサポート

出産後も、きょうだい児は兄弟姉妹の世話を続けることが多く、そのために自分の子どもとの時間をどう確保するかが課題となります。

しかし、家族やパートナーのサポートがある場合、きょうだい児はバランスを取りながら子育てを行うことができます。

しな

私は40代ですので…もう出産はいいかなと思っています。
確率は少ないとはいえ、両親のように障がい児を産む可能性はゼロではありませんし…。
私が物心ついた時から妹の面倒も見てきたので育児はもういいかなと。
ワンちゃんも3匹育てましたしね。
産まなかったことを後悔はしていません。
政治家の方が色々言われているのも知っていますが…
それは当人同士で決めることですからね。
色んな事情があって産まない決断をしているのでそこは自由でいいかと思います。

きょうだい児への支援策

心理的サポート: きょうだい児には、心理的なサポートが必要です。カウンセリングやサポートグループを通じて、自分の感情を表現し、共有する場を提供することが重要です。

教育的支援: きょうだい児には、教育的な支援も必要です。特に、兄弟姉妹の障がいや病気についての知識を提供し、理解を深めることが重要です。

社会的サポート: きょうだい児には、社会的なサポートも必要です。友人や地域社会とのつながりを強化し、孤独感を軽減することが重要です。

出典:障害者グループホームラボ【障害者の兄弟を親の死後に見捨てる?面倒を解決する親亡き後の対策】

まとめ

きょうだい児は、兄弟姉妹のケアを通じて多くの責任を負い、そのために独特の心理的・社会的な課題を抱えることがあります。

彼らへの適切なサポートを提供することで、自己肯定感の向上や孤独感の軽減、将来の不安の軽減を図ることが重要です。

しな

一昔前までは結婚や出産が人生の幸せだと言われていましたが、これからは多様性の時代です♪
どんな生き方をしても個人の自由です。
お仕事や趣味に邁進する人生も楽しいものです♡

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次